ゴールデンウイークも終わり、いよいよ春爛漫^^ですね。
私は連休中、生まれ故郷の静岡に帰省していたのですが、中には気温が30度にもなる日があってびっくり!静岡では薔薇がすっかり満開でしたが、秋田に戻ってきたら庭の薔薇にはやっと小さな蕾が付き始めたところで、またこれから開花を楽しめると思うとなんだか得した気分です♪
さて、今日は、最近のレッスンで実感した、リズム感・拍感の大切さとその身に付け方について書きたいと思います。付点のリズムやシンコペーション(ターンタ、タターンタなど)に苦戦していた生徒さんに、レッスン中、突然「わかった!」「出来た!」という瞬間が訪れたのです。
その生徒さんはピアノ経験者で、3月から私がレッスンをするようになった中学生です。
「楽譜を見ながら弾く」ということがちょっぴり苦手で、これまでは先生が弾いたり歌ったりするのを聞いて覚えて「なんとなく弾けてるからいい・・よね?」という生徒さんでしたが、そのような弾き方ではどうしてもリズムや拍が曖昧になってゆらゆらした演奏になりがち。さらに、このままだとどんどん読譜が億劫になって、音数が増えれば増える程、新しい曲を自分の力で読んで弾くことが難しくなっていってしまいます。
リズム・拍を、なんとなくではなく明確に理解するため、前回と前々回のレッスンでは下記のような4段階で練習に取り組みました。
①なんとなくで弾いていた部分(アウフタクトと付点のリズムを含む)を自分で楽譜に書いてみる。拍を書き込む。
②書いた楽譜を見ながら両手でリズムを叩く
③片手で拍を叩きながら、もう一方の手でリズムを叩く
④片手で拍を叩きながら、もう一方の手でピアノを弾く
この段階を踏んだことで、どの音を何拍のばすのか、どの音に強拍が来るのか、といったことを今一度クリアに整理することが出来ました。また、拍を叩いてみることで、拍が乱れずに、つまりビートにのって、気持ちよく演奏することが出来るようになりました。
最初は難しそうにしていた生徒さんですが、たった10分程度のこの取り組みを2回レッスンで試してみただけで、正しいリズムと拍が頭にも体にもすとんと入ったよう。「え。自分でも出来てびっくり!」「急にびっくりするくらい出来るようになった!」とのことです^^
なんとなく弾けるのも能力のひとつではあるけれど、ちゃんとわかってちゃんと弾けると、やっぱり気持ちが良いし、嬉しいよね♪
リズムトレーニングの補強として、画像のようなリズムカードをレッスンに取り入れることもあります。生徒さんが取り組んでいる曲によって、強化したいポイントによって、カードを少しずつ手作りで増やしています。今日数えてみたころ、付点のリズムだけでも20枚以上。計200枚以上のカードがありました。
叩いたり、拍をつけたり、歌ったり、メロディーをつけてみたり。様々なアプローチから取り組むことで、リズム感や拍感を体感としても理屈の上でも理解出来るようになります。
「本当にはわかっていない気がする」と思いながら弾くのと「分かった!」「出来た!」「気持ちいい!」と思いながら弾くのとでは大きな違いがあります。リズム感や拍感をもって、さらに音楽を楽しんでいきましょう♪